THE BOOK OF WATERMARKS [1999 SCEI]



ACT I. 『ナビゲーターズ』 ACT VII. 『ネクロノミコン』
ACT II. 『建築家』 ACT VIII. 『アストロノミコン』
ACT III. 『幾何学原論』 ACT IX. 『美学大全』
ACT IV. 『ラビリンス』 ACT X. 『ポリクロニコン』
ACT V. 『ファブリカ』 ACT XI. 『ル・ヴィアンディエ』
ACT VI. 『テイル・オブ・ローズ』 ACT XII. 『沈黙の書』




ACT XII. SILENCE(沈黙の書)


ボタンを押すだけでクリアできます。お疲れ様でした。

エンディング後にセーブして、そのデータをロードすると各章のムービーが見られます。
Disc1には1〜5章、Disc2には6〜13章が入っているので、
見たい章の入っているディスクで起動するか、データを読み込む前に入れ替えます。




ちょっと一言

これでこのゲームはクリアした訳ですが、どうも最後が納得いかないと言うか…
テンペストのストーリーは知らないですけど「もしかして…」という感じはあったんですよ。
実はスタートレックTNGでテンペストの最後の部分の話をやってたんです。
エンタープライズのホロデッキでデータがプロスペローを演じ、
その時のプロスペローの心情をピカード艦長に尋ねてアドバイスを受けると。
その場面で、今日限りで杖を折り地中深くに埋めて魔術を封印するとかなんとか。
だからゲームを始めたときに「もしかして…」と思ったわけです。
前述の通り本物のテンペストは全くわからないんだけど、
ゲームもスタートレックの話も同じだから、やはり同じなんでしょう。
ということは、テンペストの結末を知っていればゲームの結末も想像はつくんですね。
ストーリー、世界観などをベースにしていると言ってるんだから、これはしかたないのか。
それはそうと、ナポリの王子のファーディナンド君はどうなったんでしょう?
もちろん脱出させてあげたんですよね?ま、まさか道連に……


ウォーターマークスの最初ページではあまり触れませんでしたが、
このゲームの製作者の意図がいまいちわからないんですよ。
ただ「きれいな画像を見せたい」「ついでだからゲーム形式にした」って感じなのかな?
ウォーターマークスは1999年に発売されたゲームなんですが、
すでにMYSTは何年も前に出ているし、バイオハザードも3年位前には出ているわけです。
MYSTのような移動手段や、バイオのような感じ(人はじゃまだけど)にすれば
操作性が上がり、ストレスを感じることがなくなると思うんですけど。
それにゲーム性も上がるので、ゲームとしての評価も高くなるはずなんですけねぇ。
まあ、あの画像のままで自由に移動させるのはPSでは無理なんでしょうけど、
謎に対するヒントはもう少し何とかできたのではないかと。
あまりにストレートすぎ、というか、解答になってるわけですからね…
でも、だからといってこのシステムで、あっちに行ってスイッチを入れて、
こっちに戻ってきてヒントを見て、またあっちに行って…
なんてこととを要求されると、たぶんブチ切れてしまうでしょうけど(笑
完全にきれいな画像を見せることだけを最優先にしたってことなんですかね。


ゲーム性なんか全部捨てて、完全に映像を見せることのみに絞る。
それではゲームではなくなってしまうんだけど、それもそれでありかなとも思う。
個人的に中世ヨーロッパ風の建築物は結構好きなので
その建物の中を歩いているだけでも楽しいし、そういう観点からすると楽しめました。
ただ、行ける(動ける)ところが少ないのが非常に残念ですね。
例えば宮殿の廊下。窓から光が射し込んできてるし、窓の外は海だから
窓から外をのぞいて見たいという衝動に駆られるんだけど、それはできない。
「ちょっとそこを見てみたい」「あっちのほうに行ってみたい」
風景(背景)がきれいなだけに尚更そう思うんだけど、
通り過ぎるだけとか、近づくこともできないとか。もう少し自由度が欲しいところです。
でも容量の問題が出ちゃうか。だからといってムービーを削るわけにもいかないしね。
RIVENのようにディスク5枚くらい使って、関係ない所にも行けるようにして…
そうだ。この際だからPS2でリメイクしたらいいんじゃないかな。
ハードがPSだったことで、かなり妥協した部分があるんだろうし。
ていうか、絶対買うのでリメイクしてください(笑



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