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クリムゾンは1987年XTAL SOFT(クリスタルソフト)から発売されました。
よくドラゴンクエストのパクリとか言われますが、今更なので触れないでおきます。
ゲームは3人パーティーのオーソドックスなコマンド選択式のRPGです。
システムで特に説明が必要なところはないですが、
強いてあげればフィールドですか。普通のフィールド上には敵は出現しません。
フィールドに点在するダンジョンにのみ敵が出てきます。
あとは、魔法もちょっと変かな。まあ、変というほどのこともないですけど(笑
レベルが上がればMPは増えますが、レベルアップで魔法を覚えることはありません。
魔法は道具屋で買います。道具屋で売っているカタカナのアイテムが魔法です。
HP・MPなどのパラメーターの上がり方が違うだけで3人とも魔法が使えます
あと、どのキャラクターでも全ての武器・防具の装備が可能です。
さて、このクリムゾンですが、かなり問題点があるんですよねぇ。
戦闘で攻撃を「かわした」、「跳ね返した」と、自分も敵もミスばかりします。
ゲームを始めたばかりだとザコとの一回の戦闘に2〜3分かかったりします・・・
双方ともミスると時間だけを使ったまったく意味のないターンになりますよね。
また、与える、受けるダメージにすごくムラがあります。
普通に当れば100ポイント前後のダメージを与えることができるはずのところ
平気で1ポイントのダメージを与えたとなどと出てきます。
実際の戦いなら、「手ごたえがあった」、「浅かった」など、
攻撃しても必ず一定のダメージを与えられるわけではないのはわかりますが、
これをゲームでやってしまうとちょっと・・・
なかなか当らない、与えるダメージに幅があるということで
「敵Aは自分の攻撃で、敵BはまだHPがあるので仲間2人で攻撃して倒す」
と、いうような当たり前の作戦がまったく立てられません。
ちなみに、指示された通りにしか攻撃しないので、
敵Aを全員で攻撃して1人目で倒してしまったら、
残りの2人は何もせずに自分たちのターンは終わります。
スカリ問題の次に(より?)極悪なのが、有名なクリムゾン城の落とし穴です。
クリムゾン城は敵がやたら強いうえにペガサスワープ(下記参照)が使えません。
そんなところに落とし穴がいくつも仕掛けてあります。
さらに、落とした先にはご丁寧にダメージゾーンまで用意されています(怒
極めつけは、最終ボスまであと数歩という所にまで落とし穴が・・・(激怒
こんな極悪な落とし穴を平気で作れる人の精神構造はどうなっているんでしょう?
クリムゾンといえば「ペガサスワープ」と「シグナスワープ」を忘れてはいけませんね。
このアイテムはセットした場所にワープできる便利なアイテムで、
クリムゾン城(一部可)をのぞく全ての場所にセットできます。
一つを町に、もう一つを攻略中のダンジョンにセットすれば
体力が減ったら町で回復し、また攻略していたダンジョンの途中から続けられます。
う〜ん、ゲームバランスを崩すためにあるようなすごいアイテムですね〜(笑
なんかとんでもないゲームだと心配になってきましたか?でも大丈夫です。
クリムゾンはこのアイテムを使うことを前提としてわざわざバランス悪く作ってあるので、
まったく心配する必要はないのです!!(フォローになってないって・・・)
問題点ばかり書いてきましたが、いい所もちょっとだけあります(笑
・妙な敵キャラがいい味を出している
・音楽がわりといい
・いろいろな所で笑わせてくれる
(ムークの呪文(?)、キャンプ場、偽クリムゾンを倒した後など)
と、ホントにいい所が少ないクリムゾンなんですが、私は結構好きです。
今回はちゃんとクリアしましたが、実は昔実機でクリムゾン1をやり、
攻撃がスカって全然当らないのにブチ切れ、途中で止めたことは秘密です(笑
(一応クリムゾン2と3はクリアしました)
そんなわけで、忍耐力がある(つけたい)人以外にはお薦めしません。
もしやるなら、キーボードを叩き割ったり、ディスプレイにパンチしないように(笑
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